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2021年11月24日

“こころ”は、現代の日本ではささやかなことにまで敏感になってきている。

現代日本の、若者の心は、ナイーブ(内向的・素直・傷つきやすい)で、それがナーバス(神経が過敏になっている状態・神経質となり、デリケート(扱いづらいめんどうなほど繊細で感受性が強い)な状態になっている。

それは、70数年前に戦争が終わり、それ以降戦争状態(死を強く意識しなければならない状態)を体験することなく、2代から3代続いている平和な社会に生きて来ている証だ。

「平和ボケ」という言葉を聞いたりするが、その言葉を聞く時は「防衛隊」を認めて軍事力を増強せよという意図を含んで、平和憲法を守れという人達に浴びせている時だ。政治的な問題でもあるので、他の時に考えて行きたいが、ある意味人間としては「平和ボケ」になることを目指して生産力を高め社会保障を手厚くし科学を進歩させてきたのだと思う。

「平和ボケ」をどうとらえるかだと思うが、悪いことだと攻撃するのではなく、むしろ良いことだとして、今後も「平和ボケ」を維持して行くにはどうしたら良いかと考えて行くことも政治の方向性だと一言だけ書いておこう。

平和を脅かす国、そういう国が存在し、いつ攻撃してくるかわからないと思っている人々が「平和ボケ」を批判というより非難(存在することを許さないという意味)している。

そうした攻撃してくる国に対して、軍事力で対抗することが「平和ボケ」を無くすことだと言っている。これはまさに戦争も辞さないということだ。「平和ボケ」を無くすには戦争しかないと言っているみたいだ。こうしたことでしか対応策が無いのだろうか。政治のことにつてはまた別の時に考えてみよう。

脳科学的心理学的に見ると、日本人はセロトニンの量が少ないらしい。セロトニンは不安を解消する幸せホルモンの一種だ。ストレスがたまると苛立ちや不安になる。これを抑える働きをするのがセロトニンだ。その量が少ないというのだ。つまり、日本人は常にストレスを感じている状態が続いているという人が多いみたいということになる。お風呂に入ったりするとセロトニンが出るみたいなので、温泉やお風呂を好きになる理由もわかる気がする。セロトニンが少ないのは、地震や台風、洪水などの天変地異・自然災害が頻繁に起こって来ている日本という国に住んできていたことで日本人のDNAに刻み込まれたのかもしれない。

セロトニンが少ないということは、不安を感じている人が多いということだ。戦争に対する不安も大きいということだ。日常生活的にも不安や苛立ちを感じやすいということなのだろう。ナイーブでナーバスでデリケートな“こころ”を持つ若者が多いのは日本人のDNAとしては当然のことなのだろう。ならば、課題はそうした“こころ”にどう対応していくかということか?個々人の悩み不安をどう解決していくかというスキルをどう身につけて行くかということなのか?平和をどう維持して「平和ボケ」を財産にして行くかということか?面白そう。考えてみよう。


「みやじいのひとりごと」は今後も不定期に掲載予定です。

どうぞお楽しみに!

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