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2021年12月09日

“こころ”は、言葉で出来ている。言葉が通じ合えれば、“こころ”が通じ合える。通じ合うには、言葉の奥にある価値観や言葉の意味だけでなくその奥にある歴史的にイメージするものなどを理解し合う必要がある。それをAIにしっかりと理解させて翻訳させる必要がある。歴史を学び理解することが重要だ。何の歴史か。それは人類史であり、人間社会史であり、科学史であり、最後に民族史だ。日本は特殊な国で、他民族の支配を受けた

経験が無い。この前の戦争でアメリカに占領されたが民族的な差別や弾圧を受けてはいない。そうした歴史を持たない珍しい民族であり、国家である。日本以外ではアメリカだ。 

アメリカはイギリスから独立した後は他民族や他国から侵略されたり支配されたりはしていない。むしろ他民族が移民としてもしくは奴隷として国家の中に入ってきて差別や弾圧を受けて来た歴史があるが、それは市民権を獲得し南北戦争という大きな内戦を経験しながら法律を作ることで社会的進歩、虐げられた人々を解放し、国として克服してきた。

中国やヨーロッパやアフリカや中東アジア、インドは陸続きということもあって、他民族の侵略と戦争が絶えず行われ、そうした歴史から形作られてきた言葉のニュアンスは複雑なものとなっている。そうした意味では、ヨーロッパがEUとして民族国家の壁を越えて一つに成ろうとしているのは、すばらしいチャレンジだと思う。

まずは、EUのように、それぞれの地域や国内で、話し合い分かり合うことが必要だ。どれくらい時間がかかるか分からないが、「ほんやくコンニャク」の活躍を期待する。

昔、子供の時、宇宙人が攻めて来た時、すべての国々が地球防衛隊として団結すれば、世界から人間同士の戦争も無くなると思っていた。何かの漫画かテレビ番組の影響だと思うが、多くの子供たちがそう思っていた。

今、コロナはその人類共通の敵だったと思うが、上手く団結できなかった。次は、地球温暖化という自然からの攻撃だ。まとまろうという声も大きくなってきている。グレタ・トゥーンベリの独りぼっちの座り込みから始まった。経済的発展をしてきて、地球を破壊し、経済的発展で人間が生きることができなくなるという危機的問題だ。富の創造が、そのもととなる地球環境を破壊してきたのだ。金魚鉢の中で我々人間という金魚が、餌を食べて排泄し、排泄した毒が金魚鉢全体の水を汚してしまった、というイメージだ。

何らかの全人類にとっての危機が、全人類を団結させる。全人類で取り組まないと生き残れないという危機だ。地球温暖化、環境破壊、は全人類共通の危機だ。金持ちでも生き延びる場が無い。まだ月も火星も開発されていない。宇宙空間に逃げたとしても、逆に真っ先に死んで行くだろう。どんな金持ちでも生き延びることはできない。強大な軍隊を持ったとしても、意味は無くなる。環境危機は、全人類が一つに成るチャンスなのかもしれない。“こころ”はどうなるのだろう。新しい哲学が生まれ、新しい“こころ”を形作っていくだろう。と、人任せにしないで、では、どういう哲学が必要なのか。どういう“こころ”なら、全人類がひとつに成れるのだろうか。

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