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2021年12月10日

“こころ”を、全人類で通わせることはできるか。難しい問いだ。AIを使って、言葉を通わせることで、“こころ”を通わせることはできるか。

環境問題を共通の危機として捉え、共通の価値観を持って、協力して一致団結して取り組むことができるか。

実は、この問い自体に、すでに一つの考え方、信念・哲学・パラダイムが含まれている。それは、「人類はいつか“こころ”を通わせることができ、一体となって、今を生きていることを喜び満喫するようになる。」というものだ。

もし、「人類は、成長することも無く、自分が生き残るために、他者との競争を常に行い、時には殺し合いも行うものだ。貧富の差は個々人の努力の結果であり、それを無くすことはできない。なぜなら人間には個性があり、能力差が存在しているからだ。」という思考・信念・哲学を持っている人間ならば、こうした問いはせず、気候変動は押さえることができないと考える。なぜなら人間は自分の欲望を満たすという生命体としての当然の活動をしているだけで、人口が増加することで起きている環境破壊で人類が滅亡するのは、どうしようもないものだ。受け入れるしかない。個人としては少しでも影響の少ない地域に移動し、命を長らえて行く。そうして、科学の進歩を待ち、人体をサイボーグ化し生き延びる方策を考える。それは、それができる財力を持った人間の特権でもある。という考え方をするため、最初のような問いは決して行わない。

このように、大人になってしまった人間は、気づかないうちに、全ての思考を構築する、信念や哲学を持ってしまっている。そして、この信念を変えるといったパラダイムを変換することは難しい。パラダイムの返還は、自己否定を伴うからだ。自己否定は、自己非難となり自分の存在そのものを否定し、亡き者にしてしまうほど難しいものだ。

なので、個々人の思考の基になるモノは、子供の時、幼児の時から教え、脳の回路に組み込んでおく必要がある。これが、未来を創るための教育の重要性だ。

我々の世代が、スーパーマンやアトムやウルトラマン、ショッカーと戦う仮面ライダーを通して「宇宙の怪獣」を戦う地球人類の危機を救うことが正義だと思うような信念を持ってしまったように、次の世代に向けて、地球環境を考えることが当たり前になるような教育を行うことが、人類全体で協力するという思考を生み出す。それは、日本といった一つの国レベルではなく、すべての国々で同じような教育を行うことで、地球環境はこのままでは人類は滅亡する、というパラダイムを創りだす。そのパラダイムを人類の協働で克服するという共通の思考と価値観を持てるようになり、“こころ”を通わせるベースが形作られる。

今の青年たちは、自分たちの子供に対し、そうしたことをイメージして伝えて行くことがポイントとなる。ということは青年たち自身がそうした価値観を持つというパラダイムの転換が必要となるということだ。青年たちのヒーローは、何なのだろう?エバンゲリオンか?ガンダムか?ルフィ―か?今の子供たちは、竈門炭治郎か?

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