フィルムアート社の「類語辞典」シリーズが面白い
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ジョンソンです。

みなさんは「辞典」は持ってますか?

辞典と聞くと、「国語辞典」「和英辞典」などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、世の中には色々な辞典があるようです。物の数え方をまとめたものや、言葉の由来や歴史をまとめたものなど……。

そういった辞典とはまた趣が違うかもしれませんが、僕が集めている辞典のシリーズがあるので、紹介します。

フィルムアート社の「類語辞典」シリーズ

フィルムアート社が出している「類語辞典」シリーズは、創作のヒントになるような表現、設定をまとめた辞典です。日本では今までに7冊が出版されています。(旧版と増補改訂版がある感情類語辞典を含む。基本的には増補改訂版のみを当たればよい)

ここからは各辞典について、引用を交えながら僕なりのオススメポイントをまとめていきたいと思います。

※以下、画像引用元はすべて類語辞典シリーズ公式サイトになります。

感情類語辞典 [増補改訂版]

こちらは「感情」に焦点を当てて、その気持ちを表すような表現をまとめた辞典になっています。

小説で「ジョンソンはひどく悲しんだ」と書かれていると、やや幼稚な印象を受けませんか?

そこで、この辞典に書かれている表現を使えば、

「ジョンソンは胸にぽっかりと穴が開いたような気持になった」

「ジョンソンは身体が冷たくなっていくのを感じた」

などなど、ぐっと小説っぽい文章に仕上げることができます。

小説以外でも、TRPGとか、歌詞とか、キャッチコピーなど、人の気持ちを扱うもの全般に応用可能な辞書です!

性格類語辞典 ポジティブ編 / ネガティブ編

※こちらはポジティブ編の表紙

こちらは「性格」に焦点を当てて、ある性格の人がどのような行動をとるのか、その性格の良い面悪い面、相性の悪い性格や場面などをまとめた辞典になっています。

人間を描写するとき、核となる性格を定めておいて、「この性格はこういう場面の時どういう反応をするだろう?」と考えながらパラパラめくると、ヒントが目に付くような一冊です。

個人的には、その性格になる要因のヒントもまとめられているのが良い点だと思います。これを活用すれば、場当たり的でない、一貫した人物像を描くことができるのではないでしょうか。

場面設定類語辞典

こちらは「場所」に焦点を当てて、その場所で感じられるものや起こりうるイベントをまとめた辞典になっています。

「おもしろいマンガ」にはリアリティが必要だと岸部露伴も言っていますが、「死体安置所」や「軍事基地」など、気軽に行けるわけではない場所もありますよね。

となると、インターネットなどを使って情報収集することになるのですが、何から調べたらいいやらと悩むこともあるのではないでしょうか。

そんなときはこの辞典の内容を土台として、ディテールを詰めていくようにすれば、少しは道筋が見えるようになります。

トラウマ類語辞典

「悲しい過去を持つキャラクター」が好きな人も多いのではないでしょうか。

今の性格を規定しているのは過去の出来事なんてのはよくあること。厚みのある人物を描くためには、(直接描くかどうかは別として)ときには辛い過去の設定も必要です。

今の性格から逆算して過去のトラウマ設定を考えるときに、この辞典が役に立ちます。

ただ、項目の中には「ネグレクト親のもとで育つ」「いじめに遭う」など、現実にありそうな項目が多数含まれているので、実際にそうしたトラウマを抱えている人が読むとつらい気持ちになってしまうかもしれないので、注意です。

職業設定類語辞典

自分と違うお仕事をしている人のことはよくわからないもの。

こちらは職業ごとに求められるスキルやトレーニング、性格や葛藤などをまとめた辞典になっています。

項目も「消防士」「バーテンダー」など仕事のイメージがつきやすいものから、「特殊清掃業」「霊術療法士」など、思わず「なんやそれ」と口にしてしまうような職業まで様々。

色々な職業を知ることができるので、就活にも役立つかもしれません。

まぁ自分の子供が「トレジャーハンターになりたい」と言い出したら、一旦は止めますけど……。


ここまで紹介してきた辞典は一冊でも十分に楽しめるのですが、用語が統一されているため、他の辞典と合わせて読むと倍以上楽しめると思います。

Kindle版はたまに半額くらいのセールをやっているので、気になった一冊だけでも読んでみてはいかがでしょうか。

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