この記事は前回の続きです。
まだ読んでいない方はぜひ以下からご覧ください。
げんとくです。
今回は自分の世界史センター8割チャレンジ最後の記事ということで、あえて上手くいかなかったことや失敗したことに焦点を当ててみます。独学におけるリアルなところが書けているかなと思っているので、ぜひ誰かの参考になれば嬉しいです。
うまくいかなかったこと
実況中継を板書
自分が世界史の勉強を始めたのは2020年1月のことなんですが、iPadを導入するまでの半年以上の間は、それはそれは非効率的な学習法をとっていました。
自分が世界史を学び始める時からこれを読もうと決めていたものがあります。おなじみ(?)「実況中継シリーズ」です。
日本史を選択していた受験生の時、これを読んでその読みやすさと面白さに感動したものです。しかし財力もやる気も自信もない自分は手元に置くことも、読み通すことも叶わなかった、でも読んでみたかったシリーズでした。
今度こそ「実況中継」で勉強したい!というわけで、電子書籍で全巻買って学習し始めたのですが、ちょっと気合が入りすぎたようで・・・。
以下の画像の通り、授業の板書のようにiPadに手書きでまとめるということをやってしまったのです。
じっくり理解できるのはそうなんですが、あまりにも時間がかかりすぎる・・・。一度の理解は浅くても、何度も繰り返し復習することで理解を深めていくやり方の方が効率がずっと良いことに気づくまでに、何と半年以上かかってしまいました。
独学において、別に時間がかかることが悪というわけでは決してないのですが、有限な人生、遊びも学びもやりたいことたくさんな中でもったいないことをしたなあと強く後悔しています。
その後は実況中継は読むだけ、そのままAnkiや以下に紹介する問題集に移って復習を重ねるスタイルに変えました。最初は少し不安でしたが、ほとんど問題なく覚えられました(歴史の流れの把握は少し弱くなったかもしれません)。問題集選びの失敗
自分は元々、山川教科書準拠の書き込み式ノートを使って重要事項の定着を進めていました。それに加えてAnki(前回記事を参照)、教科書などでいろんなところで復習できるように工夫していました。
ここまでは良かったんですが・・・。
それらで学んだ内容を演習するために、自分が最初に買ったのが「基礎問題精講」でした。
このシリーズは自分が浪人生の時に英語あたりでお世話になった記憶があり、解説が丁寧だった記憶をもとに購入したのですが、基礎とはいえ一冊目として使うにはちょっと難しい内容でした。目標である「センター8割」という観点からしても、一部の問題難度や形式など合わない点が多くありました。当時はもう少し適切な問題集選びができたな、と反省したものです。
(ただ解説は本当に丁寧で関連事項もまとめて確認できるので、とても良い問題集でした。)
結局、後から「大学入試 全レベル問題集」の一番簡単な基礎レベルのものを購入しました。
これは比較的サクサク解ける、一問一答のレベルから一歩進んだくらいの問題集で非常に良かったです。
今振り返れば目標より少しレベルの高い問題と向き合った経験も活きているような気もしますが、やり始めた直後は結構落ち込んだので、問題集選びは求める内容をはっきりさせて慎重に行うべきだなと思いました。
使わなかったアプリ
前回の記事では使って良かったアプリを紹介しましたが、実は買ったけどあまり使わなかったアプリもありました。
それは「暗記マーカー」です。
ただ決してこのアプリが使いにくいとかではありません。自分の学習プランニングの問題です。
「暗記マーカー」を買ったのは、世界史学習の中でも比較的終盤の方でした。歴史の流れを把握することが難しく、どう覚えるか思案していた時に「いっそ年表を丸ごと覚えてしまえばいいのでは?」と無茶なことを思いついたのがきっかけです。
このアプリを使えば、画像にマーカーを引くことで簡単に一問一答を作ることができます。さらに正解・不正解を記憶して苦手なマーカーは色が変わるなど、かなり高機能です。
とりあえず教科書などにある年表をiPadで撮影して、そこにマーカーを引こうとしたのですが・・・。この作業が非常に手間な上、どこを隠すかを考えることが難しく、すぐに挫折してしまいました。また、その頃には以下の学習フローが確立しており、時間的な制約でそれ以上の世界史学習が難しい状況になっていました。
①実況中継を読む
②Ankiに追加、覚える
③書き込み式ノートで書いてみる
④全レベル問題集で解いてみる
⑤基礎問題精講で難しめの問題にチャレンジ!
※分からない、忘れたことは適宜教科書などで確認
今回の学習では「暗記マーカー」はお蔵入りになってしまいましたが、せっかく買ったのでこれから機を見て使ってみたいと思っています。
終わりに
それにしても今こうやって振り返ると、目標を達成するまでの一年半、ちょこちょこと失敗を繰り返しながらここまで来ているんだな、と思います。
失敗にも、学習効率的なもの、金銭的なものとあり、この機会に整理できたことは収穫だったと思っています。総じて言えば、学習に関する投資を行うときは、何のために買うのかという「目的」や買った後に何をするのかという「行動」の具体的なイメージをどれだけ持てるかが重要な気がします。
とはいえ、慣れない学習(独学)において失敗はつきものだとも思います。失敗を恐れるあまり全く投資できないことが一番もったいないことです。「勉強代」とは最近ではお金を騙し取られた時など悪い意味で使われる印象が強い言葉ですが、この場合自分の意思で買ったものに関する失敗と反省という良い意味で、そう捉えるべきだと思います。
人生は長く、経験は財産です。自分も世界史学習自体で学んだことに加え、この勉強法における反省を生かして、現在は地理を少しずつ勉強しています。そうやってたくさんの経験を前向きに積み重ねて、本当の意味で賢い大人になっていきたいと意気込んでいます。