どうも、げんとくです。
先日、以下の動画をアップしました。
実は自分、去年の7月からピアノを習い始めまして、一年と少したった現状の記録として動画を撮影、公開してみたものになります。
この記事では「なぜピアノを始めたのか?」「なぜ(大した演奏でもないのに)動画をアップしたのか?」という点について書いていこうと思います。
チャレンジの経緯
ピアノ、というか鍵盤楽器については以前からやってみたい思いはありました。
しかし、かつての自分にとってピアノのような演奏者が多い楽器はハードルが高すぎるものでした。当時の自分はどうしようもないネガティブで「何かを生み出したいけど大したものを生み出せる技術も努力もない」と自らを責め続ける人間だったので、周りにやっている人が多い(=人と比べやすい)楽器に手をつけることができなかったのです。
そうした背景から、ハンドフルートという極端に人口の少ない楽器(?)を大事にしていくことになるのですが・・・。
ただ、ハンドフルートというのは基本的にボーカルとほぼ同じような感じなので、楽器を、音楽をやってるとはいえ楽譜が読めたり、理論的なことに詳しくなったりということは望めませんでした。
自分の中では音楽そのものについてもっと詳しくなって、聴く楽しみを広げたり、あわよくばいつか作曲のようなところまで手を広げていきたいと思っていたので、小さなジレンマが心でずっと燻っている感じでした。
それがようやく気持ち的にも安定してきて、また社会人として独立して、自分のために自分のお金を使えるようになって、まさに「時が来た!」という感じだったわけです。
楽しかったこと
意外とできる、続けられる!
ものすごくふんわりとした感想ですが、意外とできるようになるものだなあ、と・・・。
おそらく理由は2つあって、まずはビギナーズラックで成長が早かったということ。もう1つは前述の通り自分がネガティブで仕方がなかった時、必要以上に自分の中でのピアノの難易度を引き上げてしまっていたことかと思われます。
これらを踏まえてということにはなりますが、感覚としては「毎日10分楽譜に向かえばそれとなく弾けるようになる」という感じ。
そういう点で言うと、在宅勤務で通勤時間なく過ごせているのは大きかったですね。
また、自分はスクールの大人向けコースに通っているのですが、それもよかったです。
大人向けと言うことで、先生も自分があれこれ忙しいことを察しつつ、最初にピアノで何がしたいのかいろいろとヒアリングをしてくださいました。
確かに、ピアノに関しては楽器さえ揃っていれば独学も可能だったかもしれません。しかし自分にとっては主に小さな「分からない」を確実に、信頼できる相手に質問する点で非常によかったと感じています。
小さな「分からない」を具体的に言いますと、例えば↓のような。
- そもそもどの楽譜を選べばいいか分からない(自分の実力の把握)
- 細かい指運びが分からない
今パッと思い浮かぶのはこれくらいですが、何より大きいのは「今後何か気になったことがあれば気軽に聞ける」という安心感かもしれません。とはいえ、自分は楽譜選びや指運びのような細かいところの「正しい」が分からないとすぐやる気を無くすタイプなので、この2つだけでも月謝のリターンとして十分すぎると思っています。
加えて、強調しておきたいのは「締め切り」の効果。
隔週でレッスンがあるのですが、次回までにある程度練習を進めておく必要があるという感覚が、今のところよい焦りと緊張感として作用しているように感じます。
お金のかかるかからないに関わらず、こういった行動の継続、習慣化を達成するための手法の一つとして「人を巻き込む」ことの重要さを痛感しました。
大変だったこと
そうはいっても、やる気がない
とはいえ曲が難しくなってくると、上達のスピードも落ちてきた感じがしますし、ピアノを触り出した頃の感動の連続みたいなものがなくなっていきました。はい、シンプルにやる気がなくなってきました。
割と最近になってくると、他にもやりたいことがいっぱいあると言うこともあり(言い訳)「ピアノ上手になりたいけど練習はしたくないなー」という思いがほとんどの割合を占めるようになったのが現状です。
逆に言うと、ここまでのクズメンタルをなんとか支え続けている「締め切り」効果の素晴らしさをむしろ強く感じるのですが・・・。
一応、時々意識的に現実(練習なくして上達なし)を思い出すようにして、多少の対応策を打つようにはしてました。あとはとにかく「10分だけピアノに向かおう」と思える日を1日でも増やすという意気込みでなんとか体を動かすことでしょうか。心がやる気を起こすのを待ってても、おそらく永遠に動けないので・・・。幸いにも練習には時間を選ばないですし(自宅にあるのは軽量のキーボードなんです)、思い出したときにとりあえず音を出す、という意識は持っています。
そんなこんなで現在でも大体2日に1回10〜15分みたいなペースでのんびりやっております。上の動画でもお分かりの通り、大したことはないかもしれないですが、1年ちょっとで一曲自分の知っている曲が弾けてるっぽい感じになっただけで満足感はありますし、これから粘り強く続けていく中でどんな曲が弾けるようになるんだろう、というワクワク感もあります。
つまりは、とっても楽しいです。
"いまさら"ピアノにチャレンジすること
ピアノという楽器は小さな頃に経験したという人も多く、そういった人たちに思いを馳せればキリがないくらいに自分はダメダメです。
かつての自分はそれを想像することすら嫌だった。ある意味最悪の負けず嫌い拗らせ野郎だったのかもしれません。
それを超えられたのは、ただ単に自分が大人になったということも言えるかもしれませんが、より部分的かつ具体的に説明するならば、このように言えるかと思います。
"自分の中の位置付けを変えてみる"
きっと以前の自分は身の回りの物事を、何でもかんでも人と比べるためのものとして認識していたのだろうと思います。が、その先に自分が理想とする自分の姿があるようには思えません。
当然当時の自分もなりたくてああなったわけではないし、当時の影響が今に全く残っていないというわけでもありません。
ただ自分はやりたいことをやりたかったし、その上で楽しみたかった。それを実現できる環境とかなんとかあった上で、最後に必要だったのはピアノという存在の位置付けを自分の中で変えてみることでした。
それは単純で、ピアノを「まずは自分のために、自分が楽しむために演奏する」と決意することです。
だから冒頭の動画も、誰かがこの演奏を見て、聴いて感動するとかそういうことを期待しているわけではありません。自分が今後練習を重ねて、今より上達した時に振り返ることができるようにした、いわばモチベーションの伏線なのです。
ピアノ自体の楽しさはもちろんですが、自分の心の中に革命を起こし、周りと比較することなく、以前できなかった試みができていることに満足しています。
終わりに これからの話
冒頭の動画では、「まちがいさがし」の初心者譜面を演奏しているわけですが、現在同じ曲の中〜上級者向け譜面を練習しています!
手応えとしては・・・う〜ん、むずい!w
先生も最初こそ「これは練習になりますよ〜」と言っていたものの、いざ練習して相談してみると「・・・難しいですね〜」を連発されたりして。
かなり時間はかかりそうですが、特に発表会など控えているわけではないので、マイペースに練習していきたいと思います。強いて言うなら、今度もある程度弾けるようになったら動画を撮って、比較できるようにしたいです。最後まで引き通せるようになってきたら動画撮影日を決めて猛練習、というのもメリハリがあっていいかもしれません。
そんな感じで、今後もAsTobeを都合よく利用しつつ、楽しく演奏することを第一に続けていければと思います。
そしていつかは、人前で演奏とか・・・って、ピアノやってみてようやく分かってきましたけど、ピアノって人前で演奏することを意識すると途端に厳しくなりますね。どうしてもミスタッチは怒るし、ミスすればほぼ悪目立ちしちゃう。
なのでその辺りはこれからゆっくり考えていく予定です。ピアノも大人コースを習っているわけですし、ここらで「大人の余裕」ってやつを見せつけていきたいところですね。
…
オトナノ・・・ヨユウ・・・??・・・ドコ…??