みやじいのひとりごと6「未来への妄想2」
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「みやじいのひとりごと」はAsTobe最年長(67歳!)メンバーのみやじいが、日々考えたことをつらつらと書き綴るエッセイです。

第6回のテーマは、「未来」

みやじいはこれからを生きていく人々についても思いを巡らせます。

それでは、本文に入ります。

みやじいのひとりごと6「未来への妄想2」

2021年9月3日

人は、脳が発達した動物だ。その脳機能の目的が「自分は何者」という問いに答えることだと言える。それは、エンゲルスの「自然の弁証法」に書かれている文章「自然がついに自分自身の意識にまで到達した」「物質の運動がついに自らの存在を問いかける意識を持つに至った」、それを自分なりに理解すると、脳の発達課題は自らを理解することにある。自らとは、自然としての物質の誕生・構造・宇宙の構造・時間軸としてビッグバンと宇宙の終わり、そして生命体のヒトとしての生命・命とは何か、意識とは何か、ヒトとは何か、個人としての自分は何者なのかという幾層にも重なっている問いを解くことが、130億年の物質運動の発展の流れなのだと思う。

それには、個人として考える時間×考える人数=総体としての考える時間の拡大が必要だ。PCのネットワークと同じだ。農耕のための道具として鍬を作ったように、考えるための道具としてAIを作ったのだから、それを使って思考を深めていく。

その前に、考えるための時間の保障が必要だ。そしてその人数を爆発的に増やすことも必要だ。考える時間は、衣食住の保障によって生み出される。それに必要な富はすでに十分生み出すまで生産力は高まっている。なぜなら、具体的な富としての生産物ではなく、観念的な神と同じような存在として貨幣が生み出され、その貨幣が数値となり、ただ単に右から左へ移動させることで増大していく仕組みを人類は作っているからだ。実際の生産物の量と無関係に、数値を操作する人間の心情で増減する仕組みとなっている。神の意図を読み解くように、数値の増大をデータのわずかな変化から読み取り、巫女が神を感じたように、トレーダーの心情で操作される。それがさらに今ではAIが読み解く?システムを作り出している。もう生産物は十分にあるのだと思う。後は、その富を有効に再配分し、より多数の優秀な脳を寄せ集め、活かし考えることなのだ。我々は何者なのかという問いを。1%ではなく99%に拡大し、99%で考えることだ。

富の再配分は、政治の課題でもある。それは不可能なのか?そういう政治を生み出すことは不可能なのか?2011年にニューヨークなどでデモが起きた。「We are the 99% 」のスローガンを掲げたデモだ。今アメリカの若者の半数が社会主義を望んでいるとのことだ。

マルクスは、資本主義の最も発達した所から社会主義は生まれると言っていた。今その状況が近いのかもしれない。同様に日本ではどうなのか。今現在は若者は新聞などの調査では自民党を支持しているらしい。しかし半数以上の60%近い人が支持政党を持たず投票にも行っていない。この若者が投票に行き、自分の意見を表現し始めたら、一気に日本社会は変わる可能性を秘めているということだ。

何が必要なのか。それは自分の夢をどう実現するかを真剣に考え続けることから始まると思う。脳を使いこなす。100年前の若者が生活するために必要としていた知識量と現代の若者が必要とする知識量は大きく違っている。それだけ社会が複雑化しているからだ。学校で学ぶことも多くなっている。スポーツも文化芸術も進歩している。

以上

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