ジョンソンです。
あなたのインターネットはどこからでしょうか。
僕のインターネットは小学生の時に始めたハンゲームからです。
(久々にサイトを見てみたら、ページの雰囲気がごっそり変わっていて、同窓会で久しぶりに会った友達が整形して子持ちになっていたような寂しさを感じました)
そんなインターネットベテランの僕が、最近のインターネットとの付き合い方について思うことをまとめたいと思います。
インターネットは悪人だらけ
僕が触れ始めた頃――15年くらい前のインターネットは、今思うと平和だったように思います。もちろん当時からワンクリック詐欺のようなものはありましたし、僕も大人向けのコンテンツを楽しもうとして、うっかり10万円ほど架空請求されたことがあります。
ですが、そういった悪意はわかりやすいもので、気を付けていれば回避できました。それに、インターネットに触れる人にはそもそもリテラシーの高い人が多かったので、そういうのに引っ掛かるのはごくごく一部だったことでしょう。(ただ、そういった詐欺はごくごく一部でも引っ掛かってくれれば儲かるので、なくならないのです)
最近はそういったリテラシー能力を身につける前にインターネットに触れる人も多いのではないかと思います。
特にこのコロナ禍でテレワークへ移行して、慣れないインターネットに四苦八苦している方も多いのではないでしょうか。
実際、株式会社ノートンライフロックに寄せられるサイバー犯罪に関する問い合わせはこの一年間で急増しているそうです。
参考:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1325582.html
今のインターネットにはそれほど「騙されやすい人」がたくさん流入しているということです。当然、「騙す人」も増えてくるでしょう。
インターネットへの参入障壁を下げるということは、それだけサイバー犯罪への参入障壁を下げるということです。ライオンがいる檻の中に、ウサギをたくさん放ったらライオンが繁殖するのと同じ仕組みです。
ライオンを駆逐するのには時間がかかります。なので、ウサギはせめてライオンにつかまらないように逃げ足を鍛えるのが良いかと思います。
インターネットにおける本当の悪とは何か
そういう「わかりやすい悪」の陰で、インターネット上で最近広がっている悪があると僕は考えています。
それは、「過剰に関心をあおるネットニュース」です。
いわゆる釣りタイトルの記事、皆さんもつい開いてしまったことがあるのではないでしょうか。
だいたいはタイトルと90度くらいズレたことを言っていたり、情報量があまりに少なかったりします。
なぜこれが「インターネットにおける悪」なのかというと、その記事の存在意義が発信者のためでしかないと思うからです。みなさんは意識していないかもしれませんが、そのようなページを開くと表示される広告から発信者は収益を得ています。そのため、ページが開かれやすいように、(たとえ内容が伴っていなくとも)興味関心を引くようなタイトルを設定しているのです。
また、いたずらに感情を刺激する記事(誰かの恋愛ゴシップや不祥事など)もよくありません。正義感を刺激されることで、冷静な判断力を失う恐れがあります。誰が恋仲になろうが、不倫をしようが、僕たちの生活は変わりません。
僕たちは基本的にお金を払ってインターネットを利用しています。なので、インターネットを通して得られる情報は、すべて消費者である自分にとって有益なものであるべきだと思います。僕たちはもっと、そういったある種の搾取に対して自覚的になって、憤った方がよいと思います。
悪意から身を守るために
とはいえ、怒ったところで変わらないのが現実です。炎上系YouTuberというのが成立するように、みんなに嫌われようが、アクセス数を稼げれば儲かるのが今のインターネットです。
そこで必要になってくるのが、タイトルにもある「無関心でいる勇気」だと考えています。
例えば、ページを開く前に掲載されているメディアを確認する。過去に質の悪い記事を載せたメディアには、また同じように低俗な記事が載っている可能性があります。
芸能人のゴシップについては「見ない・言及しない・拡散しない」を貫くことが大事だと思います。僕は「芸能人の私生活なんてほっといてやれよ」と思うので、そのような記事は開きません。記事を開いてしまえば、アクセス数が伸びて、次のゴシップ記事作成につながります。こういった記事については、書く人と読む人の間に同じくらいの責任があるのだと思いましょう。
最後に
もちろん、以上のことは僕の独断と偏見にまみれた考えなので、賛否は分かれるかと思います。
「釣りタイトル記事」を読むのが好きな人、そこのコメント欄でぎゃあぎゃあ言うのが好きな人もいるかと思うので、そのような方を不快にさせてしまったのなら、すみません。
ただ、僕はインターネットが人の人生を豊かにしうるものだと信じています。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉のように、インターネットに質の悪い情報があふれ、人々の役に立つ情報が隅へ追いやられてしまうような世の中にならないようにと願っています。