みやじいのひとりごと10「新しい社会への妄想」
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「みやじいのひとりごと」はAsTobe最年長(67歳!)メンバーのみやじいが、日々考えたことをつらつらと書き綴るエッセイです。

第10回のテーマは、「未来の社会」。

それでは、本文に入ります。

みやじいのひとりごと10「新しい社会への妄想」

2021年10月06日

今日テレビの番組が、ノーベル物理学賞受賞と、「親ガチャ」について取り上げていた。

面白くちょっと考えるヒントを得たので、考えて行こう。

ノーベル物理学賞は、日本人でアメリカ国籍、プロンストン大学の上級研究員、なんと90歳の真鍋叔郎氏が受賞することになった。

地球の気候、現実の気象を大気だけでなく海水・海流の動きと連動して捉えるモデルをつくりあげ、コンピュータに情報を入力させ、予想するという仕組みを作ったというものだそうだ。詳しくは分からないが、現在のCO2による温暖化、それからおこる異常気象・環境問題といった、人類の存亡にかかわる問題を30年前に予測し、計算する方法を作ったというものらしい。

環境問題は、資本主義という経済活動や、宗教やイデオロギーによる国家運営、携帯中心のコミュニケーションと言った、人類の在り方を問い直す問題提起にもなっている。

面白いと思ったのは、現象を解析するためのモデルづくりとコンピュータで解析するための数式を作ったことだ。その数式を作り出すことこそが素晴らしい。数式が無い状態では、PCは解析しようがない。数式が違っていたら、別の解が出てくる。

データの数値は、何のどの数値とどんな関係にあるのか。それはその関係で、増えるのか減るのか、足し算なのか掛け算なのか、直接なのか間接なのか、定数はあるのか無いのか、無限の関係性を絞り込む発想・ひらめき・仮説・推論・検証の繰り返しだ。まさに無の中で、一点の光を見つける作業だ。その光がその後世界を照らす。何年も反証され、それに答え、自らも改良し、光りを強く大きくした。それが科学なのだろうと思った。

その光(科学)で、世界が見えるようになる。世界がどうなっているのか、そして人間は未来を予想する。宗教ではない。事実の積み重ねだ。客観的な数式だ。

その数式で、世界がこれからどうなっていくのかが見える。それだけではない、どうして行くのかという風に、将来が見えることで今日の現実の人間の行動が変わる。ただ、77億人の行動は直ぐには変わらない。大きな船は簡単に曲がれないように、大きな集団も簡単には向きを変えなられない。資本主義≒新自由主義≒もうけ主義≒個人責任主義の日本やアメリカの経済の在り方は、より有効な価値の創造と交換と流通・配分を、反証して検証されて改良されて行く必要があると思う。

次に必要な計算式は、人間の77億人の複雑な関係を計算するものだと思う。人間の欲望・性格・経済関係・知識・価値観・人間関係などを計算するものだ。AIはそれを可能にすると思う。ただ、重要なのは、何度も書くけれど、何をゴールに設定するかだ。なぜ計算するかだ。人間の存在する意味、個人として今を生きる意味に関わる数式だ。  この問いが、「親ガチャ」と関わっていると考える。現在の日本の若者が、親の収入にとって進学や就職に大きく影響していて、親の収入が低いと親ガチャに失敗した、だから勉強できないということだ。これも上記の生きる意味から考えて整理したい。

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