【実話】ソシャゲ課金の沼にハマった男の末路
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ジョンソンです。

みなさんはソシャゲで遊んだことはありますか?

僕は高校生の時は様々なソシャゲに手を出してまして、パズドラ、ツムツムといった有名どころはもちろんのこと、テラバトルとかポコロンダンジョンとかディバインゲートとか、めちゃくちゃ流行っているわけではないものも色々つまんでいた記憶があります。

そんな僕が高校生の時からずっと遊んでいるのが、かの有名なFate/Grand Order(以下、FGO)です。

FGOについて

このゲームが配信開始したのは、僕がちょうど受験生ど真ん中の2015年7月でした。元々Fateシリーズが好きだった僕は当然のように初日からプレイし始め、今の通算ログイン日数は2300日を超えています。そんなんだから志望大学に落ちたのかもしれません(悔いはないです)。

ソシャゲには大体ガチャがありますよね。パズドラをやっていた頃はせっせとクエストをクリアして魔法石を集めてゴッドフェスに全ぶっぱしていました。

FGOにも当然のようにガチャがあります。ここが課金ポイントになっているわけです。もちろん毎日プレイしてガチャを引くために必要なアイテムをちょっとずつ貯めることもできますが、最もレアリティの高いキャラクターが手に入る確率は1%、よっぽどの豪運でない限り、欲しいキャラを課金せずに当て続けるのは難しいでしょう。

ここで大きく分けて4つの戦略が考えられます。

①普段はガチャを引かずに、本当に欲しいキャラが実装された時だけ全力でガチャを引く
(推しの一点突破型)
②新しいキャラが実装されるたびに、引けるだけガチャを引く
(ご縁を大切に型)
③新しいキャラが実装されるたびに、決めた金額だけを課金してガチャを引く
(課金は家賃まで型)
④新しいキャラが実装されるたびに、当たるまで課金してガチャを引く
(石油王型)

ちなみに僕はずっと①と②の間くらいでした。半年に一回くらい、課金すれば最もレアリティの高いキャラクターが確定で手に入るガチャを引くことができるので、そのときに5000円ずつ課金するくらい。限りなく無に近い微課金者という感じですが、さすがに初日から遊んでいると強いキャラも大分持っていて、イベントやストーリーをクリアできないようなことはありません。

なので、特にこれ以上の課金の必要性を感じないままゲームを楽しんでいました。

……コロナ禍に突入するまでは。

終わりの始まり

お金は結構あったんですよ。

なぜかというと、使い道がないからですね。以前の僕は週に1回は誰かと飲んでいて、その交際費、飲食費が出費の多くを占めていました。ですがこのご時世、誰かと気軽に飲みに行けるわけでもなく……。当然遊びにも行けませんから本当にお金の使い道がない。給付金も使って4Kモニター、パソコン、液タブなどなど、身の回りのものに大きな投資をしましたが、もうこれ以上はいいかなと思って月に1~2万は預金残高が増えていたように思います。

そんな中、2月のバレンタインイベントでカレンという可愛い女の子が実装されました。原作にも登場していて、なおかつ白髪です。僕は二次元のキャラではアルビノっぽい女の子が好きなので()、これは引くしかない!と思い、持てる石全てを使いました。

しかし、彼女を引き当てることはできませんでした。

僕は迷った末、課金をすることにしました。1万円です。およそ飲み会3回分。

……ギャンブルに手を出した人ならわかるかと思いますが、お金を掛けたとたんにガチャのような確率機にかける熱量が跳ね上がります。僕は本物のパチンコに手を出したことはありませんが、たった1万円をかけたガチャでさえ、引くたびに心臓が跳ね、当たればとてつもない射幸心が身を包むのですから、身を守るために今後一生手を出さないと思います。

何はともあれ、無事1万円の投資でお目当てのキャラを引き当てることができ、僕はホクホク笑顔でした。

新キャラ、新キャラ、新キャラ!

FGOの目玉コンテンツは何といっても年に2回ほど更新されるメインシナリオです。第一部は漫画化、アニメ化、映画化、舞台化など様々なメディアミックスがなされていますが、現在進行中の第二部はスマホアプリでしか楽しめません。第二部に入ってからはストーリーの密度もさらに増しており、特に今年更新された第六章はFateシリーズの原作者である奈須きのこ先生が執筆し、かつてないボリュームで描かれる一つの国の興亡を描いた物語は僕を魅了しました。

新しい物語には新しい登場人物。ということで、ガチャの時間です。

6月のある日、新しいキャラが実装され、すでにストッパーがゆるゆるになっていた僕は、わりと迷わずに1万円を課金しました。

何の自慢にもなりませんが、僕は今まで欲しいキャラを引き当てるのに1万円以上をかけることはありませんでした。

その日、僕のクレジットカードの明細に刻まれた利用額は2万円。

爆死した1万が無駄にならなくて済んだ」という安心感が僕を包んでいました。

Tips:コンコルド効果

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

Wikipedia「コンコルド効果」より引用

7月の中頃、またまた新しいキャラが実装されました。しかも白髪、僕っ子、変身機構を兼ね備えた男の子の好み全部乗せセットです。

8月に入って、6周年記念のキャラクター最新シナリオで重要な役を担ったキャラクターが立て続けに実装されました。

その時の僕はもう新しいキャラが実装されたら「まいどあり~」という感じで、以前よりも気楽に1万円を放り込むようになっていました。慣れって恐ろしいですね。

おそらく、ここまでの半年で8万円近くは課金していたと思います。

課金をやめてみた

9月に入って、さすがにまずいと思った僕はパタリと課金をやめました。新しいパソコンを買って自分にプレッシャーをかけたりして、課金したいという気持ちを抑え込みました。

これは持論ですが、何かをやめるときは、何かを始めることとセットにするとうまくいきやすいと思います。お金の使い道が他にないから課金してしまうのであって、パソコンを分割払いで買って月々の返済に充てるとか、貯金する目標を立てるとかをすればいいのです。そこにたどり着くまでに結構時間とお金がかかってしまいました。

後悔はない

ここまで「また課金しちまった……」みたいな口調で書いてきましたが、ゲームに課金したことについてはあまり後悔してません。しても仕方がないことですし、その分楽しい思い(ガチャの射幸心とボックス内にいる素敵なキャラクター)もできたので、満足はしています。

ソシャゲのキャラクターたちは、ゲームがサービス終了してしまえば無になってしまう。そのことを指して無駄遣いだと言う人もいますが、世の中のものはほとんど価値が目減りしていくものですし、電子書籍やダウンロード版のゲームなど、形に残らない形でのコンテンツ配信が少なくない現代では、特段おかしいお金の使い方でもないのかなと思っています。

ちなみに、9月から11月にかけてはまったく課金をしていなかったのですが、今は1~2ヶ月に1万と決めて課金をすることにしました。最初に挙げた戦略のうちの③番ですね。

一見無料の娯楽が溢れる世の中ですが、それらを作るのに大勢の人のたくさんの時間が使われています。そのことに感謝して、少しでもお金を落としていくのもまた社会の一員たる僕の役割なのではないかと自分を正当化して今回は締めたいと思います。

みなさんも、趣味への課金は計画的に!

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