2021年11月08日
教育の方法にはいくつかあるらしい。最近知ったのがモンテッソーリの教育というものだ。将棋の藤井三冠の教育方法がこのモンテッソーリ教育だったらしく関心と人気が高くなっているとのことだ。他にはシュタイナー教育というのもあるらしい。日本では「やまびこ学級」という取り組みがある。無着成恭氏による「綴り方運動」は、作文による日常生活の実践記録を通して、社会と自我の目覚めを促す教育というものだ。小学生を対象にしていたと思っていたが、ウィキペディアで調べてみたら中学生対象だった。
モンテッソーリ教育法は、マリア・モンテッソーリというイタリアのローマで医師が、1907年に貧困層の子供たちを対象とした保育施設を設立したことから始まったとのことだ。
その特徴は、幼児教育であること。発達段階に合わせた教育(年齢ではなく個々の子供たちの発達に合わせた教育であること)=子ども自身が持つ「自己教育力」をもとにその自己育成:成長力を引き出す環境を整えること。だから、運動会や発表会などの行事は出来るだけ控えている。子どもの自由な時間を保証し、大人は教えるというより見守るという関わり方をする。などなど。
つまり子どもの持つ可能性=人間が持っている可能性を引き出すという教育だ。あれはダメこれをしてはいけないという制約や否定をできるだけ行わず、面白い楽しいと思って熱中することを思う存分にやらせる、というものらしい。のびのびと自由に、自分で育つのを助ける・サポートするというものらしい。
これは、キャリアコンサルティングの支援と似ている。キャリアコンサルティングでも本人のやりたいことを本人の意思で判断し決めて行動を起こせるようにサポートするのが基本となっている。自分で考え自分で決めて自分で行動するという自立と自律を幼児の時から実践を通して学ばせるという教育だ。今の日本の学校教育、それも特に進学に力を入れている私立の学校の学びとは真反対なのかもしれない。やたら校則が細かく厳しいことが最近のニュースになっていることからそう思っているが、これはひょっとするとステレオタイプの考えなのかも知れない。自由な学風の私立学校は沢山ある、あって欲しい。
そして、大切な教育内容のひとつは、自分の思いを大切にすると同様に他者の思いを大切にするという考え方・価値観を持たせること。自分が〇というおもちゃで遊びたいと思う。そしてAちゃんもおもちゃの〇が好きで、〇で遊びたいと思っている。どうするか、どうしたら良いかを、学び身につけることが教育の大切な事なのだ。それをジャイアンのように腕力で独占するのではなく、スネ夫のように親のお金で個別に買ってもらうのではなく、話し合い、譲り合い、認めあう、という対話を通してわかり合う努力を身につけることが大切だ。これは、現代の大人の社会でも大切なスキルであるし、世界の国々の平和のためにも必要なスキルだ。国連などと言った世界機関の中で最も重要なスキルだと思う。
軍拡のように武力の強弱で脅しをかけて黙らせるのではなく、どうやってウィンウィンの関係を、お互いに納得できる方法を探し出すのかという大切なスキルだ。
「みやじいのひとりごと」は今後も不定期に掲載予定です。
どうぞお楽しみに!