みやじいのひとりごと5「未来への妄想」
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「みやじいのひとりごと」はAsTobe最年長(67歳!)メンバーのみやじいが、日々考えたことをつらつらと書き綴るエッセイです。

第5回のテーマは、「未来」

みやじいはこれからを生きていく人々についても思いを巡らせます。

それでは、本文に入ります。

みやじいのひとりごと5「未来への妄想」

2021年9月01日

孫たちが来て、静かな時間が持てなくなって書くことを休んだところ、孫たちが居なくなっても、書こうという意欲がすっかり無くなってしまって、気づいたら9月になっていた。ようやく、また、書いてみようという気持ちが少し出て来た。

また、つれづれなるままに書いてみようと思う。

今迄は、人間の過去から現在までについての妄想を書いてきた。書いていた時は、人間を物質運動の発展という視点で捉えて来た。人類史的に個人の概念を整理して、その後は人類史の視点(集団・社会との関連で、社会の発展と自己概念の発展の関連という視点)で妄想を書いて行くつもりだったが、その後は、個人史的に現代日本社会での自己概念の形成について発達心理学的書いて行くつもりだった。が、上記の通り気持ちが萎えてしまったので書けずじまい。今は、今さらまだ過去を書くのかという気持ち。

それよりも、人間の未来について書いてみたい。ユバル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」の真似事の妄想だ。ユバル氏は、テクノロジーの発展で健康管理から生命の維持=不死を科学の発展で実現していくという考え。しかもそれは富を集中して有している1%の人びとの世界だという。(もう一度読み直してみようと今思った。)なんか違うと思った。その違う未来を描いてみたいと思った。 人類の歴史は、ユバル氏の「サイエンス全史」に書かれた通りなのだろうと理解した上で、違う未来を考えてみたい。

人類は言葉を作ってコミュニケーションの量と質を大きく高めることで集団で行動し、大型動物を捕食しつくした。その後農業と牧畜を開発し、定住が始まり、宗教が生まれる。宗教によって集団は大きくなり、団結力も強くなった。部族から国家へと発展していった。

食料が安定し生産力が向上すると、貨幣が発明され、交流が効率よく行われ、その地域も拡大されて来た。その間、いくつもの無数のそれこそ無限の争い戦い戦争が繰り返された。

ついには、人類の意識は、地球という世界を覆いつくし、貨幣はデジタルの数値に置き変わりつつある。意識の根源は脳内にあるという仮説を証明する科学が発展しつつある。仮説は、それこそ物質(生命体ではない)のAIの中に再現されようとしている。人間の行動は膨大なデータを基に予測可能となりつつある。それがユバル氏のいうデウス(神)の誕生となる。ユバル氏の描く未来は、決して明るく元気でたくましい気持ちを与えてくれるものではなかった。暗く自発的意志が消え、意欲らしい意欲が生まれそうにない社会のように感じられた。

違う未来。「各人はその能力に応じて(働き)、その必要に応じて(得る)」(マルクス) 自らの成長が社会の成長に直結している社会。自分のやりたいことをやり、自己実現することが他者の役に立ち、社会の発展とイコールな社会。そんな社会を描くことはできないのか。1%の人びとが“今”有している富を、99%の人びとに分配したら、実現できないだろうか?妄想を続けて行きたい。

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