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2021年9月15日

人間の生産性が上がると様々なプロが生まれる。その広がりは多彩だ。農産物の種類を増やしそれぞれの専門家になること、工具や家を建てるという実利的な物を生産する鍛冶屋とか大工とかいった専門家だけでなく、直接的な実利的な物ではなく、人びとに活力を与えるものを創りだすという専門家、画家や音楽家や演劇の役者や詩人といった文化的な専門家、知恵や知識を集め深め教える学者・哲学者・教育者などの真理を追究する専門家などに広がっていく。多彩だ。            

なぜこんなにも多彩になって行くのだろうか?そんな専門家は必要なのか?多様化、多彩化は必要なのか?何か意味があるのだろうか?

最初に疑問を持ったのは、プロのスポーツ選手が居ることだった。野球やサッカーやバスケットや相撲や、最近は陸上や体操でもプロが生まれている。彼らは何を生み出して

いるのだろうか?という疑問からだった。しかも彼らの契約金はトップと言われる人たちは、ものすごく高額でもある。

音楽家もそうだ、音楽という世界の中も多彩だ。音楽の種類だけでもクラシックがあり、ジャズがあり、ロックがあり、、、ネットで調べたら数百もあった!

演劇も、映画も、漫才も、テレビも、アニメも、ダンスも最近ではゲーマーも生まれている。最近人気の将棋の世界も歴史のあるゲームの世界だった!歴史があると言えば、能・狂言があるし、お茶やお花の世界にも当然プロがいる。

彼らは何を生み出し、お客は何にお金を払っているのか?

最初のプロは、画家かもしれない。アルタミラ洞窟(スペイン)やラスコー洞窟(フランス)の絵は、クロマニヨン人が描いた。しかも、画を描く専門家=プロが描いたのではと言われている。

さらに古いのがスペイン北部にあるラパシエガ洞窟というのがある。4万年~4万5千年ほど前の絵で、ネアンデルタール人が描いたのではと言われている。どれも世界遺産だ。

その次が、土器を作る人、土偶を作る人、織物を織る人、刀を作る人、青銅器を作る人などが生まれたのだろう。しかも、男たちは狩りや農作業で忙しかっただろう(男と言う漢字は、田の力とあることからして、農作業は男性の仕事だったのだろう)から、女性たちが家の近くで子育てをしながらそうした作業に携わったのではないだろうか。火を絶やすことなく守り、土をこねて土器や土偶を作ったのではないだろうか。 青銅器なども、金属を溶かし製錬する作業は「もののけ姫」にも描かれていたように女性たちの仕事だったのかもしれない。移動せず、火を守り、火を使い、火の近くで作業を続ける専門家は、子供を産み守り育てる女性たちにうってつけだったのだろうと思う。機織りも同じだ。

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