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2021年10月13日

ネアンデルタール人も、死者を弔ったと言われている。ネアンデルタール人の骨の上に花の花粉が残っていたことから、死者を埋葬し花を手向けたのだと説明されている。死に向かい死者を弔い、死というものを受け入れるという思考する“こころ”が生まれたのだろうと言われている。

死を理解する。いずれ誰もが死ぬということを理解する脳を持った。死者の思いを想像する“こころ”も創った。もっと死者の思いを早く実現するために何かをすべきであったという生き残った者としての「後悔」の念を持つという非常に複雑な感情活動だ。それが“こころ”だ。理屈ではなく、こみ上げてくる情念・衝動・痛み・怒りそれらが入り乱れて脳の理性を支配することからくる苦しみ・叫びだ。

死者の思い・やりたかったこと・やりたかったことが実現していたら死者が感じたであろう喜びといった、実在しない想像上のものから生まれる感情だ。二重三重の想像と創造が絡み合って生まれてくる、脳内のシナプスの興奮だ。実は、1200ccの脳と言う臓器の中の出来事でしかない。それが、言葉や表情で表現され伝達され、受け入れられ増幅変化し、再度伝えられ受け入れられ変化増幅していく、と言うことが繰り返されて行く。それがコミュニケーションと言われるもので、ホモサピエンスの脳となって実現された。

この複雑な感情を伝えあい、受容し合い、理解し合う。悲しみを共有し、喜びを分かち合う、「人間らしい」行動を協働する。それが実現できるようになる、そんな社会が新しい社会だ。言葉の壁はAIで克服されつつある。次は価値観だ。何を大切にしているか。人間とは何かという答え、概念だ。宗教の違いの克服だ。今こうやってみやじいが書いている人間に対する考え方、物質運動の現在までの最終形態という存在、脳の機能こそが答えだという概念が、キリスト教やイスラム教やヒンドゥ教や仏教やそれ以外の宗教を原理主義的に信じている人たちは、おそらく受け入れようとはしない。どうすればコミュニケーションができるか。それが課題だ。AIは解を見つけるだろうか?期待したい。人間は様々な道具を作り世界を変えて来た。AIも考える道具だ。活用して考えさせて、答えを見つける。それが現代(人)(社会)の課題なのかもしれない。

以前に書いたのだけど、どのデータをどれだけ入力するかだ。それすらAIに考えさせることから始めるしかない。以前、AIをインターネットを通じて学習させたところ、「ヒトラーは間違っていない」という発言をし始めたため、実験が中止されたことがある。2016年のマイクロソフト社が行った実験だ。これは、ネットを通してAIに自由に学ばせるという実験だったが、一部の人からの差別的な発言を忠実に学んだ結果、ヒトラーは間違っていないという価値観を獲得したのだと言われている。  AIも人間の子供も、どういった情報を教えるかにかかっている。教育の在り方が次の世界・社会・コミュニティーを形作っていく。つまりは今の大人がどんな価値観を持って生きているかにかかっている。が、大人も教えられ育って来たのだ。

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