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2021年10月16日

教育は人間が人間になるために必要なものだ。オオカミに育てられた少年(他には猿に育てられた少年や、森に置き去りにされた少年や少女たちもいる)は、言葉を話すことができないため人間とのコミュニケーションが取れず、オオカミのまま死んだ。人間が人間になるためには、肉体だけでなく言葉と言葉を通してのコミュニケーションが不可欠なのだ。それが教育だ。また、「人間らしさ」の言葉に導かれるように、自己中心的ではなく他者と協力共存し助け合う、相手の気持ちを慮る能力とそれを伝えるスキルを身につけることが重要で、教育の目的でもある。

今の日本の若者が政治に対して「政治家が何をしているのかよくわからない」「憲法改正と言われても、なんか遠い話」と思ってしまうのは、そういう教育しか受けてこなかったので仕方がない。「お上の考えていることや言うことは良くわからんが、従うしかない。」これが、戦前までの庶民の普通の姿だった。それが戦後、アメリカの力で民主主義教育が行われ、政治は自分たちが決めるものだという考え方を学んだ。そして、安保闘争や、学園紛争などで行動を起こした途端、教育現場から政治が消えた。そして今の若者が育った。

今、総選挙が行われているAKBの総選挙ではない。国会議員の総選挙だ。AKBのように、CDの購入枚数によって投票用紙の数が決まるのではない。一人一票だ。平等だ。金持ちも貧困な人も、老人も学生も、男も女も(これは戦後初めて憲法で保障された権限だ。)みんなみんな一票だ。残念ながら、その貴重な一票を使わないで、捨てる人が40%もいる。使わないということは、現状で満足しているという意味の投票になっている。私は、決まったことに従うからという、江戸時代の庶民と同じレベルだ。仕方がない。見事な教育の成果なのだから。

どうしたら、投票率がアップし、政治が身近なものになって行くかが、日本の最大の課題だと言って良いと思う。

そこで、未来の選挙、投票について考えてみた。誰に投票したら良いか分からない。どの政党に投票したら良いか分からない。

そりゃそうだ。当たり前。何しろ選挙期間が短すぎる。今回なんか2週間しかない。二週間で誰が何を訴えているのか、どの政党が何を訴えているか、分るはずがない。(今の政権は、とにかく皆に何も知らせないことをして、普段から知り合いになっている人たちだけが投票に行くことを考え、実行している。大多数の人たちは知らないままに投票に行くか、棄権している。だって分からないもの。せめて、時々テレビに出ていて顔を知っているから、なんか雰囲気よさそうだから、選挙に詳しい人がこの人が良いよと言ってきたから、で投票している。結果、いつも同じような人たちが当選し、同じような政治を行い、好きな事をやっている。これでは政治が変わるはずがない。せめて、アメリカの大統領選挙のように2年くらいかけてどんな政治をしたいと考えているかを知らせるべきだと思う。 それでも、フェイクニュースで当選したりするけど、、、

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